文化・言葉

文化から学ぶインドネシア共和国

インドネシアの年末年始と旧正月
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レバラン

イスラム歴の10月1日を「Lebaran(レバラン)」という。イスラム教徒が人口の約90%を占めるインドネシアでは新暦の年末年始よりもレバランの方が日本の正月に近い感覚があるといえる。イスラム歴の9月を「ラマダン(断食月)」と呼ぶが、レバランはラマダンが終わったことを盛大に祝う。

  • 家族・親戚と集まる

レバランの過ごし方

帰省

レバラン時期の帰省のことをMudik(ムディック)といい、地元を離れて働いている者たちが故郷に帰り、家族・親戚と集まる。

  • 帰省(ムディック)の様子

礼拝

レバラン当日の朝、モスクには多くの人が集まり礼拝を行う。

お墓参り

日本と違い賑やかに行われる。墓地の周りには花屋以外にも、お菓子やおもちゃを売る屋台が並ぶ。花は、赤やピンク等、カラフルな花びらがバナナの葉に包まれて売られており、花びらをお墓に散りばめる。

ごちそう

年に一度のお祝いのため、普段食べきれないくらいの大量の肉料理を作る。牛肉、ヤギ肉、鶏肉の煮込料理が定番で、ketupa(クトゥパッ)といわれる、お米をバナナの葉に包んで茹でたものと一緒に食べる。

  • お祝いの様子

  • クトゥパッ

年末年始

インドネシアでは、日本のような三が日という概念はなく、会社が休みになるのは12月31日と1月1日だけというのが一般的だ。年越は故郷へ帰省し家族とともに過ごすことが多い。

大晦日の過ごし方

  • 新年を祝う花火

    街では花火が上がり、家族や友人と共に祝う。新年は夜まで屋台が出ており街は夜中まで活気で溢れる。

  • 家族や友人とBBQを楽しむ

    BBQ、キャンプをしたり、大晦日コンサートイベントに参加する。

  • 露店に並ぶラッパ

    この時期になると、露店に色鮮やかなラッパが並ぶ。新年を迎える時に吹いて祝う。

  • ランタン上げの様子

    ジョグジャカルタのボロブドゥール遺跡や中部ジャワ州のディエン高原ではランタンを上げるイベントが行われる。

パレード

バリ島では、大晦日にパレードが行われる。アートパフォーマンスや伝統的なダンスも披露され、街は賑わう。

旧正月(イムレック)

インドネシアは世界で最も華人が多い国(600万人〜1000万人)でありながら、華人の割合はインドネシアの総人口の約3%と多くない。それにもかかわらず、「Imlek(イムレック)」と呼ばれる旧正月は大々的に祝われ、旧暦の新年は祝日となる。この時期、街は中華風の装飾で彩られ、獅子舞(バロンサイ)のパフォーマンスがおこなわれる。華人の間では大晦日に家族と親せきと「年夜飯(nián yè fàn)」を食べる風習があり、大皿料理の食卓を囲み、皆で年が明けるのを待つ。全ての料理に特別な意味が込められており、作った人や食べた人に幸運をもたらすと信じられている。

  • 寺院では提灯を吊るす等の装飾をする

  • 獅子舞のパフォーマンス

華人の旧正月の風習

    • 赤い提灯を吊るす。
    • 「福」を逆さまに飾る。
    • 餃子を食べる。
    • 切り絵を飾る。
    • 花を飾る。
    • 服を新調する。
    • 赤い紙に各種縁起の良い対句を書いた春聯(しゅんれん)をドアに貼る。
    • 金柑の木を飾る。「富と幸運をもたらす縁起のいい木」とされており、軒先に鉢植えが置かれる。
    • 「年糕(nián gāo)」と呼ばれる餅を食べる。人生が喜びと幸福で溢れた明るいものになると信じられている。
    • 赤いお年玉封筒「紅包(hóng bāo)」を贈る。幸運と健康を得られるといわれている。
    • 花火や爆竹を鳴らす。現在では、安全や騒音等の観点から禁止されている地域もある。
  • 紅包

ニュピ

バリ島ではバリ・ヒンドゥー教の暦であるサカ暦の新年にあたる”ニュピ”がお正月とされている。毎年日にちは異なり、2025年は3月29日であった。

ニュピの過ごし方

ニュピ前日

次の年も平和に暮らせるよう、オゴオゴという祭りが行われる。鬼の張りぼてが村中を練り歩き、海に運んで魔物を退治する。

新年

サイレントデイと呼ばれ、当日の夜明け6時頃から翌日の夜明け6時ごろまでは外出禁止。火・電気・灯りを使わない。労働をせず、静寂な時の中で、悪霊が去るのを瞑想して待つ。

  • オゴオゴ(村の様子)

  • 鬼の張りぼて

(出所) インドネシア総合研究所

(出所) CAREER DIVERSITY

(出所) バリスタイル

  • 本ページに掲載している写真はイメージです。